修正LRINEC

 

よくよく調べてみると、

 

2015年にLRINECスコアの改訂版が報告されていました。

 

LRINECスコアは血液検査でつけるスコアでしたが、
修正版は血液検査以外でも評価してみようというものです。

 


▪️修正LRINEC score(2015)
 CRP:>15(4点)>10(2点)
 WBC:15000-25000(1点) 25000-(2点)
 RBC:<400万(1点)
 Hb:11-13.5(1点) 13.5-(2点)
 Cre:>1.6(2点)
 Fib:>750(2点)
 痛み:強い(2点) 中等度(1点) 少し/無い(0点)
 体温:38(2点) 37.6-37.9(1点)
 頻脈:>100bpm(1点)
 急性腎障害徴候:あり(1点)
※ 8点以上でハイリスク(陽性的中率83%)、6-7点で疑い

 

本報告内の症例において、
・壊死性筋膜炎群で有意にフィブリノーゲン、CRP、クレアチニン
が上昇し、赤血球減少、PT-INRおよびAPTT延長していた。
(これはsepsisおよびDIC徴候を示唆しているかもせれません。)
・LRINEC score 8点以上が45%であり、スコアが高い傾向にあった。
・グルコースとNaは価値がなかった。

 

というところから、
以下の3点を踏まえて修正LRINECを作成しています。

 

・CRPを二段階で評価
・Na、グルコースを削除
・RBC、フィブリノーゲン、臨床所見
 (痛み、頻脈、体温、腎障害徴候)を加えた

 

修正LRINECでは、
陽性的中率、陰性的中率ともに上がる
とのことです。

 

少しでも早く切開を遅らせない手段として、
コンサルト時の根拠の一つに利用できればと思います。

 

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