破傷風予防接種

 

救急外来には外傷で受診する方がたくさんいます。

 

その際によく聞かれるのが、

 

「破傷風トキソイド(略して破トキ)は必要ですか?」

 

という質問です。

 

CDC(米国疾病管理センター:Centers for Disease Control
and Prevension)のコメントは以下の通りです。

 

・まずは破傷風の予防接種歴があるか確認する。

・汚染創であった場合、

過去5年間に破傷風予防接種を受けていない場合は、

成人用Td(tetanus and diphtheria;
成人用破傷風・ジフテリアトキソイド)

0.5mlを筋肉内投与(皮下ではない!)し、追加免疫を得ておく。

 

・汚染創でなければ、

最後の追加摂取から10年以内であればTd投与しない。

 

・破傷風を起こしやすい汚染創とは、

泥、糞、唾液で汚染された創傷、圧挫傷、熱傷および凍傷と定義。

 

・7歳以上の全員に対して10年毎のTd摂取を推奨。

 

自分もときどき悩む事がありますが、

 

汚染があろうとなかろうと、

予防歴から追加免疫が必要そうであれば

その受診をきっかけに投与するようにしています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です